村上春樹作品のお勧め、ベストランキングはファン層によって異なる

日本の小説界でその作品が、

もっとも注目を集めるのは、

村上春樹だと言っていいでしょう。

 

新作が出版されれば、

社会現象とも言うべき狂騒を引き起こし、

多くの人がその本を手にとって読むこととなります。

 

出版不況と呼ばれる時代に、

出せば必ずベストセラー以上の、

売れ行きとなる作家というのは、

本当に稀な存在だと言っていいでしょう。

 

村上春樹の作品を読んだ事がありますか?

しかしなかには全く作品を読んだことが、

ないという人もいるはずです。

 

もともと小説の類は読まないという人もいれば、

注目を集めすぎていて敬遠をしている人も、

いるかもしれないものです。

 

とくに初期の作品からの読者は、

現在のような状況をどう思っているのでしょうか。

 

流行ってるから村上春樹を買っとこう

もちろん村上春樹の作品だけを取ってみれば、

その魅力に惹きつけられて、

読んでいるだけだと言う人もいるでしょう。

 

しかし流行っているから買う、

話題になっているから買ってみる、

 

このような消費行動が、

果たして作品への正当な評価になるだろうか?

このように疑問を感じているファンもいるでしょう。

 

とくに村上春樹が初期の頃の作品、

「風の歌を聴け」、

「1973年のピンボール」、

「羊をめぐる冒険」

 

これらが好きだ言う、

古いファンはどう思っているのでしょう。

 

古参のファンはブームを快く思ってない

あるいは出世作となった「ノルウェイの森」から、

読むようになったという人もいるはずです。

 

そういった村上春樹の初期作品を、

リアルタイムで読んで来た人にとっては、

にわかファンを快く思いません。

 

最近のブームとも言うべき現象は、

あまりに表層的で作品本来の魅力は、

二の次に感じているかもしれないのです。

 

売り上げ第一の商業主義

大衆化されれば多くに人が、

書店で村上春樹の本を手に取り、

大きな売上を上げる事になるものです。

 

しかし本質の部分に目を向けられる機会が、

相対的に減少するのではないでしょうか。

 

村上春樹の作品というのは、

日本よりもむしろ海外の評価のほうが、

正当であるのかもしれないのです。

 

村上春樹のお勧め・ベストランキングは人による

古参のファン、ブームにあやかった新規ファン、

この両者の趣向は異なりますから、

 

村上春樹のお勧め作品はなに?

村上春樹のベストランキングは?

と聞いた時の答えは大きく変わります。

 

「売れてる本=面白い」と言うのは、

商業主義であり、必ずしも正しいとは言えません。